顔だけにすごく汗をかくのはどうして?

更年期障害多汗症の違いは?

顔汗を抑える対処法が知りたい!

 

「Original update by イナガキ ヨリカズ」
 
暑い訳でも運動した訳でもないのに、顔に尋常じゃない量の汗をかく人がいます。女性だとメークは崩れてしまうし、人前に出るのも恥ずかしくなってしまいます。

でも抑えようとすればするほど汗は流れ出てきて、余計に焦ってしまいます。

年齢が30代後半から40、50歳代くらいだと、これが更年期の症状なのか、それとも多汗症や他の病気なのかと不安にもなります。

そこで今回は、顔だけに汗をかく病気についてや更年期障害多汗症顔汗の原因症状違い、そして顔汗の症状を軽減する対処方についてまとめました。

 

顔だけ汗をかく病気とは?

人は、暑い季節や運動をしたりすると汗をかきます。これは生理現象で温熱性発汗と言われています。暑い時期だったり運動したりして、顔に汗をかくのは当たり前の事です。

しかし、暑い時期でも運動した訳でもなく、身体はそれ程汗をかいていないのに、顔にだけ大量の汗をかく人がいます。

それは何か病気なのでしょうか?そこで顔汗をかく病気や原因について調べました。

顔に大量の汗をかく病気や原因

季節や気温に関係なく、流れ落ちるほど大量に汗をかくにはいくつかの原因があります。

多汗症。

季節や気温、運動の有無に関係なく、大量に汗をかく症状を多汗症と言います。多汗症には、全身から汗が出るものと、局所的なものとがあります。

局所的なもので、顔だけに流れ落ちるほどの汗をかく症状の事を顔面多汗症と言います。原因ははっきりしていませんが、緊張や不安によって自律神経のバランスが乱れ、交感神経の働きが強くなるためと言われています。

パセドウ病。

甲状腺ホルモンの異常で大量に汗をかきます。パセドウ病には、動悸がする、そして代謝が異常なほど促進されるので、食べても太らないという特徴があります。

更年期障害。

30代後半から50代くらいの年齢で訪れると言われています。季節や運動に関係なく突然顔が熱くなり、のぼせやほてりと言った症状が出て、顔に大量の汗をかきます。この症状をホットフラシュと言います。

女性ホルモンの急激な減少による自律神経の乱れが原因で、顔汗意外に気分の落ち込みや、生理不順などの症状もあります。

運動不足。

運動不足の為、心臓から遠くの冷えやすい汗腺の働きが衰えるために、顔にばかり汗をかいてしまいます。顔汗を大量にかくという症状は同じでも、その原因は様々です。

そして、その原因によって対処法や治療法が違ったり、時には重篤な病が隠れている場合もあります。そこで自分の顔汗の原因が何であるかを見極める事がとても重要になります。

 

更年期障害の顔汗の症状は?

前章の顔汗をかく原因でも少し述べましたが、ここでは更年期障害の症状について詳しく見ていきましょう。 更年期障害は、早い人で30代後半、一般的に45~55歳くらいに訪れると言われています。

原因は、加齢に伴う卵巣機能の低下によるホルモンバランスの乱れです。

女性ホルモン・エストロゲンの減少と卵巣刺激ホルモンの増加によって、ホルモンバランスが崩れる事で、自律神経にも影響を及ぼし、ほてりやのぼせ、発汗の症状が出ます。

このほてりやのぼせ・大量の顔汗は、自律神経の働きが乱れる事で、血管の収縮、拡張の作用がうまく働かなくなり、顔周辺の血管が拡張して血流が増えるために起こります。

これをホットフラシュと言います。

ホットフラシュの起こるタイミングは、人により異なりますが、心配事や悩み事を考えている時に出る事が多いので、精神的な面も関係していると言われています。

更年期障害の顔汗は、抑えようとして焦れば焦る程止まらなくなるという特徴があります。

またホットフラシュはのぼせ・ほてりと同時に冷えも伴うので、顔はとても熱いのに下半身は寒く感じるという事が多いです。

 

多汗症の顔汗の症状は?

「Original update by 工藤隆藏」

 

では次に同じように顔に大量の汗をかいてしまう多汗症について見ていきます。人よりも大量に汗をかいてしまう症状を多汗症と言い、気温季節運動の有無に関係なく汗をかきます。

多汗症は全身に汗をかくものと、局所的にかくものがあります。

局所的な場合では、顔、手のひら、足の裏と、汗をかく場所は人それぞれですが、その中で顔にだけ大量の汗をかく症状を顔面多汗症と言います。

原因ははっきりしていませんが、緊張や不安によって自律神経のバランスが乱れ、交感神経の働きが活発になるためと言われています。

また生活習慣の乱れによって、自律神経のバランスが崩れる事で起こるともいわれています。

 

顔汗を軽減させる対処法は?

顔汗は目立つので人前でかくと恥ずかしいですし、女性の場合はメークも崩れてしまうのでどうにかして顔汗を抑えたいと思っている人がたくさんいます。

そこで顔汗を軽減する対処法を紹介していきます。

 

 顔汗を軽減する対処法

まず、更年期障害と多汗症どちらにも効く対処法を紹介します。

首の後ろを冷やす。

冷やしたタオルなどで首の後ろを冷やします。

半側発汗。

人には半側発汗という特徴があります。例えば、身体の一部を圧迫する事で、圧迫された側の汗が減り、他の場所の汗が増えます。

有酸素運動。

運動によって汗腺を鍛える事で、全身の汗腺から汗が出るようになります。そのため、顔だけでなく全身からまんべんなく汗をかけるようになり、顔汗が減ります。

汗腺を鍛える為には、筋肉に負担がかかりすぎないウオーキングなどの有酸素運動が良いです。

また、顔面多汗症や更年期障害は、ストレスや不安などの精神的な要因も大きく関係しているので、軽い運動は気分もスッキリし、ストレス解消にもなっておすすめです。

腹式呼吸。

腹式呼吸は心身をリラックス状態にしてくれます。

精神性発汗である顔汗は、心の面が大きく関係しているので、腹式呼吸をすることで、気持ちが落ち着き緊張がほぐれると、自律神経の乱れも整って顔汗も治まります。

腹式呼吸をする時は、息をゆっくり吐く事が重要です。数回繰り返すと気持ちが落ち着き、顔汗も治まって来ます。

漢方薬。

漢方薬にも顔汗に効くものがあります。

「柴胡桂枝乾姜湯」「柴胡科竜骨牡蛎湯」心身のバランスを取り、交感神経を休める効果がある為、顔汗対策として効果的です。

また更年期障害には「桂枝茯苓顔料湯」「桂枝令状丸」が効果的です。

漢方薬に即効性はありません。しかし根本の体質改善をしてくれるので、時間をかけて穏やかに効きながら、顔汗の症状も改善してくれます。

 

次に、女性ホルモンのバランスが崩れる事で起こる更年期障の顔汗に、特に効果のある対処法をいくつか紹介します。

更年期障害の顔汗は女性特有のホルモンバランスが関係しているので、ホルモンバランスを整える事で顔汗を抑える事ができます。

大豆イソフラボン・ビタミンEを摂る。

女性ホルモンには、汗をサラサラにしてくれる作用と、発汗を抑制する作用があります。そこでエストロゲンと同じ作用のある大豆イソフラボンを摂ると効果的です。

また、血行を促進し、ホルモン分泌の調整をするビタミンEも効果があります。

ハーブテイー。

セージやペパーミントなどのハーブテイーは、ほてりやのぼせを鎮める効果があります。

悩み事や心配事など精神的な症状もある場合には、セントジョンズワートやパッションフラワー、チェストベリーなどのハーブテイーが効果的です。

アロマテラピー

エッセンシャルオイルの香りには、ホルモン分泌や、自律神経のバランスを整える効果のあるものがあります。顔汗・のぼせ・ほてりのホットフラシュの症状の改善には、ローズ・ゼラニウム・ジャスミン・カモミールの香りが効果的です。

顔汗の症状には個人差があるため、誰にでも全ての対処法の効果が出るとは限りません。しかし、必ず自分の症状に効く方法がありますので、いくつか試してみて、ご自分に合った対処法を見つけて下さい。

 

まとめ

いかがでしたか?

季節や気温、運動などに関係なく、顔に大量の汗をかく症状には、多汗症や更年期障害などいくつかの要因があります。多汗症の中でも顔だけに大汗をかく症状の事を顔面多汗症と言い、自律神経の乱れが関係しています。

45~55歳くらいに訪れる更年期障害は、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れが原因で起こります。顔汗を軽減する対処法はいくつかありますが、顔汗の症状は人それぞれなので、全ての方法が全ての人の症状に効く訳ではありません。

いろいろ試して、自分に合った対処法を見つけましょう。

顔汗は悩みや不安などの精神面も大きくかかわっていると言われています。ストレスなどを溜め込まず、普段からなるべく気持ちをリラックスして過ごすように心がけましょう。