頭からの大量の汗が気になる!

寝ている時でも頭に汗をかくのは病気なの?

 

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汗をかくのは人の身体のメカニズム上、自然なことです。しかし今まで体験したことがない汗の量や、汗をかく環境に遭遇するとちょっと心配になりますよね。

頭から大量の汗をかく場合には、どんな症状の前触れなのでしょうか。もしかしたら大きな病気を引き起こしているのかもしれません。

ここでは頭に大量の汗をかく場合を取り上げて、関連する病気や汗をかきにくくする方法などを見ていきましょう。

汗をかくメカニズムとは?


汗をかかない人間はいません。人は寝ているだけでも大量の汗を流すと言われています。そもそも汗が出るメカニズムはどうなっているのでしょうか。

汗が出るのは主に体温調節のためだと言われていますが体温を一定に保つために汗をかき、身体の熱を外へ逃がす働きをしているのです。

脳は一定の体温を保つために設定されたセットポイント以上になると汗を出すように命令し、皮膚の上で蒸発させて体温調節をすることで身体を守っています。

機能を最適に保つとされる37℃弱になるよう、汗の量を調整しているのです。発汗には以下の3パターンあります。

  • 温熱性発汗
  • 精神性発汗
  • 味覚性発汗

最も重要なのは温熱性発汗で、これが体温調節をするための働きです。精神性発汗は興奮したり緊張した時に掌や足裏などに出る汗です。

出口はしわの間の部分で一気に出るため汗成分が再吸収されにくく血液成分を多く含んでいるためネバネバしているのが特徴です。

味覚性発汗は辛いものや熱いものを食べた時に出る汗です。カレーや激辛料理など辛くて熱いものを食べた時、鼻や頭、口の周りにかくことが多いです。

 

頭からの大量の汗に要注意!病気の疑いのある汗とは?

汗はあらゆる場所から分泌されていますが頭だけに大量の汗をかくという人もいるでしょう。これは「局所性多汗症」の一種だといわれています。

局所性多汗症とは緊張などの原因により、交感神経が過敏に反応し、多量に汗をかきやすくなる症状をさします。頭だけに汗をかく症状を「頭部多汗症」をいいます。

具体的な症状としては髪全体に染み渡ったり、顔にたれてくるほどの汗です。

頭部多汗症の原因は、交感神経が過剰に働くことです。交感神経は発汗をコントロールする働きをしています。

交感神経は緊張や興奮状態を引き起こす神経でもあるので、身体がいつも緊張してしまいます。そんな交感神経の働きが過剰になることで、頭部多汗症を引き起こすのです。

多汗症には全身と局部的なものがあり、全身の場合は背景に何らかの病気が隠れている可能性があります。頭部多汗症といった局部的な多汗症は、ストレスや生活習慣の乱れなどによって、交感神経が乱れることによって起こります

以下のような汗をかく場合は注意が必要です。

  • 真夏のように気温が高くないのに汗をかく
  • 周りの人は汗をかいていないのに、自分だけ大量に汗をかく
  • スポーツをした後でもないのに、頭から滝のような汗が流れる

 

大量の汗をかく場合に考えられる病気とは?

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もともと汗っかきの人なら別ですが、急に大量の汗をかくようになったのであれば病気の可能性も考えられます。

大量の汗から考えられる病気を見ておきましょう。

更年期症状

汗をかくときに「ほてり」も気になる場合は「更年期症状」が関係しています。汗を抑える働きがある女性ホルモンのエストロゲンの欠乏に伴うものです。

女性に多いのですが、妊娠中に汗が増えるのと同じ原理です。症状がひどく睡眠にも支障をきたす場合は、ホルモン補充治療も考えなければなりません。

低血糖

寒気を感じるような「冷や汗」が出る場合は低血糖を疑いましょう。肌が冷え、後頭部の生え際に汗をかくだけでなく、震え、吐き気、めまいなどが引き起こされます。

糖分が極端に足りない状態なので、すぐに飴やジュースなどで糖分を補給しないと危険な状態になる可能性も高いです。

甲状腺機能亢進症などの病気

ちょっとやっかいな病気になっている可能性もあります。甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、パーキンソン病、結核、リンパ腫にかかっていたりその疑いがあると大量の汗をかくことが分かっています。

甲状腺機能亢進症については、甲状腺のホルモンが出すぎると死に至ることもある怖い病気です。

原発性多汗症

上記でも少し触れましたが、なんの理由もないのに大量の汗が出るのであれば原発性多汗症の可能性が高いです。

ひどくなるにつれ発汗が我慢できなくなり、日常生活に支障が出る度合いが上がっていきます。汗をぬぐうタオルが短時間でびっしょりになってしまうのは、異常な汗です。

一度、病院で相談してみることをおすすめします。

 

汗をかきにくくするにはどうすれば良い?

病気の疑いがないのであれば、汗が大量に吹き出る原因は「交感神経」にあります。汗をかきにくくするには交感神経の働きを整える必要があるのです。

交感神経の働きを整えるのにおすすめの方法を紹介します。

運動

激しい運動は交感神経を刺激してしまいますが、適度な運動は交感神経の働きを整えます。ストレスを解消して良質な眠りにつくのにも効果的です。

ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など、無理なくできる運動を行いましょう。勝ち負けを競う運動は使徒レスがかかってしまうので、マイペースで出来るものがベストです。

睡眠

毎日仕事が忙しく、寝不足が続いていると交感神経が乱れがちになります。睡眠不足はイライラしやすいですが、こうなると身体にストレスがかかってしまうのです。

交感神経を整えるには、十分な睡眠が大切です。睡眠時間は7~8時間程度確保できると良いでしょう。

眠りにつく前のテレビ・パソコン・スマートフォンは交感神経を刺激する要因となるので眠る1時間前には少なくとも控えるようにしましょう。

ツボ

交感神経の働きを整えるツボ押しも効果があります。専門家の所に行ってツボ押しをしてもらえれば1番良いのですが、ツボ押しは自分でもできます。

「屋翳(おくえい) 」と「大包(だいほう)」という胸のあたりにあるツボが交感神経の働きを整えてくれるといわれています。

 

まとめ

いかがでしたか?

頭から汗が噴き出てしょうがないという人は、もしかすると交感神経が過敏になっているのかもしれません。身体がいつも興奮して緊張している状態なので、汗が止まらないのです。

交感神経を整える方法は…

  • 適度な運動で身体をリラックスさせる
  • 良質な睡眠を充分に摂って、身体にかかる疲れやストレスを減らす
  • 交感神経を整える効果のあるツボを押す

頭からの大量の汗はその裏に、大きな病気が潜んでいることもあります。あまりに気になる場合は、お医者さんに相談するという選択も必要です。