顔汗の治療に病院は有効?

病院ではどんな治療をするのか気になる

 

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ただの汗っかきではなく、顔からの汗が尋常ではないと思わず病気を疑ってしまう人も多いのではないでしょうか。

顔汗に悩む人の中には病院に相談を考える人もいます。しかし顔汗って何科で見てもらえばいいのか、どんな治療をするのか、悩みますよね。

何も知らずに行く前に、事前情報を持っていた方が安心できます。ここでは顔汗の相談で病院に行く場合にどんな治療をするのか紹介します。

 

顔汗の原因と特徴とは?

身体が健康であれば、汗は全身から出るのが普通です。顔にばかり汗をかいてしまうという場合は、ひとつの原因として「運動不足」があげられます。

発汗の1番重要な役割は体温調節です。体温が上昇しすぎると脳細胞がダメージを受けるので、汗を流すことで熱を逃がします。

体温調節のために汗を分泌しているのは「エクリン腺」という汗腺です。しかし、すべてのエクリン腺が汗を分泌しているのではありません。

実際に活動している汗腺は、全体の半分程度といわれています。そこに運動不足などで熱の発生が極端に少ない生活をしていると、汗を分泌する機会が減ります。

その結果、心臓から離れている冷えやすい下半身や腕などの汗腺は休眠状態に入ってしまうのです。そうなると、体温調節をする時には動きの多い顔などの汗腺から出る汗が増えてしまいます。

これが、顔汗の原因なのです。

 

顔汗の特徴は?

顔汗の特徴は蒸発しにくいベタベタした汗であることがあげられます。だからこそ、顔汗がベタついて気持ち悪いからどうにかしたいと考えるのでしょう。

体温が上昇すると汗腺はオーバーヒートを防ぐために「血漿」という液体を汗として出します。しかし血漿には身体に必要なミネラルも含まれているので、そのままでは身体のミネラルが不足してしまいます。

そこで汗腺は一度出した血漿から、体に必要なミネラルを再吸収して血液に戻します。結果、水分とわずかな塩分だけを汗として分泌させるのです。

このようにきちんと再吸収が行われた汗は、水のようなサラサラした汗になります。

一方で、汗をかく機会が少なく、汗腺の機能が衰えていると再吸収が滞ります。そしてミネラルが汗にまじって分泌されるのでベタベタした蒸発しにくい汗になるのです。

顔にばかり汗をかく人が、顔汗を気にするのにはこんな理由があるとも考えられますね。

 

顔汗の相談は何科にすれば良い?

顔汗の悩みが自分ではどうにもならない時、どうするかと言えばやはりプロに相談することです。

身体の病気を診てくれるのはお医者さんなので、病院に行ってみようと考えます。しかし、顔汗を診てくれる病院なんて聞いたことがありませんよね。

総合病院に行くにしても、一体、何科を選べばいいのでしょうか。今の総合病院には何科に行けばいいか分からない場合のために、受付に看護師さんが常駐しています。

そこで症状を話してどこの科が相応しいのか聞いてみるのも良いでしょう。しかし、顔汗で治療に来たなんて、恥ずかしくて言えない…という人の方が多いですよね。

顔汗の相談で病院を訪れる場合は、まず「皮膚科」を受診しましょう。顔汗の原因は人によって違うので、実際に診察してみないと分かりません。

汗は皮膚から分泌されるものなので、皮膚科に行けば相談や検査を受けることができますよ。皮膚科でまずは診察を受けて、症状が分かれば、そこから別の科への案内があります。

 

顔汗の治療にはどんなものがあるの?

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顔汗で悩む人は毎年増えています。決してあなた1人という訳ではないので、病院では素直に相談しましょう。

顔汗の治療では一体、どのような治療が行われるのか見ていきましょう。

  • ボツリヌス注射

汗腺に発汗を促すと分泌される「アセチルコリン」という神経伝達物質の放出を抑えてくれるのがボツリヌス注射です。

簡単に言ってしまうと「汗を減らす注射」だと考えてください。ただし、このボツリヌス注射の効果は約半年ほどといわれています。

定期的に注射をする必要があるので、費用も時間もかかります。注射する場所は主に汗が良く出る部分に直接注射します。

顔の場合は額に注射することが多いです。

  • 神経遮断薬

神経遮断薬としてアセチルコリンの放出を阻害してくれる飲み薬を処方されます。この飲み薬は、顔汗だけに効くのではなく、身体全身の汗を止めるのに有効です。

もちろん続けて飲む必要はありますが、全体的に汗を抑えることができますよ。顔だけでなく汗っかきで困っている人にも有効です。

  • 漢方薬

東洋医学の薬としては「漢方薬」を処方してもらえる病院もあります。顔汗に効果があるとして処方されるのが「柴胡桂枝乾姜」です。

身体のバランスを正して過剰な汗が出る状態を治していきます。漢方薬は即効性がありません。

体調に合わせて飲み続けることで、徐々に効果を表わすものです。また同じ症状でも人それぞれ体質によって処方される薬が違うので、必ず医師の判断を仰ぎましょう。

  • 手術

顔汗の症状重度になってくると、顔に汗をかくことで仕事や日常生活に支障が出ます。そうなるのを避けるために手術をする場合もあります。

手術は胸部手術を行うので、呼吸器外科・胸部外科・外科にいきます。皮膚科で治療をしてもらってから、皮膚科から紹介状をもらっていくのが良いでしょう。

 

顔汗の治療に使う薬とは?

顔汗の治療と言っても様々な方法があることが分かりました。それでは顔汗の治療に使う薬に着目していきましょう。

  • ブロバンサイン

顔汗を始めとする「多汗症の薬」として、国から許可されている多汗症治療薬です。多汗症の治療のほかにも、内蔵の痙攣、過剰に分泌される胃酸を抑えるなどで胃薬としても処方されます。

即効性があるので、飲用後1時間~2時間で効果が出始めてその効果は5時間~6時間は持続します。

顔汗だけでなく全身の汗に効果的です。注意したいのが副作用です。

体質や体調によっては「口が異常に乾く」、「めまい」、「頭痛」、「異常な眠気」に見舞われる恐れがあります。

自己判断で使用せずに必ず医師の診察を受けて、正しい飲み方の指導を受けましょう。ブロバンサインは飲んだときだけに効果を発揮する薬なので、根本的な治療にはなりません。

  • 塩化アルミニウム液

汗が出る毛穴を変性させて汗を抑制するのが塩化アルミニウム液です。殺菌効果もあるので、汗と細菌が原因のニオイも防ぐことができます。

保険適応外ですが、100mlで1000円ほどで購入できます。直接肌に塗ることもあり、刺激が強いので肌荒れやかぶれを起こすことがあります。

薄めて使うタイプのものなので、なるべく薄めて使いましょう。薄めてもかぶれる場合は、肌に合わないので使用を中止してください。

 

まとめ

いかがでしたか?

顔汗の原因は運動不足によって休眠している汗腺が増えることにあります。その結果、心臓に近い顔から異常に汗をかくという現象が起きるのです。

顔汗の治療には皮膚科に行くことをおすすめします。実際にどんな治療が行われているかというと…

 

  • ボツリヌス注射で汗の分泌を抑える
  • 神経遮断薬で全身の汗の出るのを抑える
  • 漢方薬で体質改善から汗の分泌を抑える

 

調べていく中で顔汗に効きそうな薬を見つけることもあるかもしれませんが副作用の可能性もあるので、必ず医師に相談の上、飲み方の指導を受けて始めるようにしましょう。