顔にまったく汗をかかないんだけど、太りやすい体質なのかな?

汗をかかないのは良くないことなの?

良い汗をかく方法は?

 

Original update by : 写真AC

 

どんなに暑い日でも、激しい運動をした後でも、顔に全く汗をかかない方がいます。いつも涼しげで、汗っかきで悩まされている人から見ると非常に羨まし存在ですが、当の本人は、

汗をかかない=代謝が悪い=太りやすい?

と心配している事が多いようです。汗をかかないことって、やはり不健康なのでしょうか。

今回は、顔に汗をかかない人に考えられる原因や、汗をかかないことでどのような問題が起こるのか、などについて調べてみました。気持ちいい汗をかいて代謝をアップさせる方法もご紹介しますので、是非、参考にしてください。

 

顔に汗をかかない人の体質は?太りやすい?

顔に汗をかかない = 代謝が悪い = 太りやすい、なんて言われますが、まずはこの真相を確かめてみましょう。

代謝には、基礎代謝、新陳代謝、水分代謝、脂肪代謝など、さまざまな種類があります。よく耳にするのが、「基礎代謝」と「新陳代謝」ではないでしょうか。

実は、この二つの代謝は中身が全然違います。

 

基礎代謝とは

何もしないでじっとしているだけでも消費される、最低限のエネルギー基礎代謝と呼びます。呼吸や体温維持、心臓をはじめとする臓器の働きなど、生命維持に欠かせないエネルギーです。

基礎代謝は、男性は18歳くらい、女性は15歳くらいがピークで、その後徐々に下がり始めます。

 

新陳代謝とは

新陳代謝とは、古いものが排出されて新しいものに入れ替わることを意味しています。人の体は常に新しい細胞が生まれており、古くなった細胞は排出されていきます。

爪が伸びることや髪が抜けること、そして肌のターンオーバーなども新陳代謝の現象です。新陳代謝が悪くなると、老廃物が体に溜まり様々な弊害をもたらします。

 

代謝と汗の関係

体重と関係があるのは、基礎代謝の方です。基礎代謝が高ければ高いほど、摂取したカロリーを燃焼する効率も高くなるため、体重が落ちやすくなります。

汗っかきの人は基礎代謝が高いというイメージがありますが、それはあくまでもイメージです。汗をかくと、身体の水分が一時的に抜けてしまうので、その分体重が減ります。

しかし、そのままでは脱水症状を起こしてしまうので水分補給しなければなりません。水分補給をすれば汗を流した分の体重はすぐに元に戻ってしまいます。

ですから、汗の量と基礎代謝には直接の因果関係はありません。

ただし、新陳代謝には大いに関係してきます。汗をかくことは、体の中の老廃物を排出するデトックス効果があるからです。

体内の毒素や老廃物は、体脂肪の燃焼の邪魔になりますから、汗をかくことでこれらを排出することが出来れば、脂肪が燃えやすい体になります。

 

汗をかかないと、太りやすいと言われるのは、

体内の老廃物が排出されない → 脂肪が燃えにくい = 太りやすい体質になる!

 

ということなのです。

他にも汗をかかないことで、次のような弊害が出てきます。

  • 体温調節ができなくなる・・・体温調節が出来ないと熱中症になりやすくなります。
  • 体が冷えたりむくんだりする・・水分が体に溜まりやすいため、体が冷えやすくなりあます。
  • 病気にかかりやすくなる・・・自律神経の働きが低下するため免疫が落ちます。
  • 体臭が強くなる・・・溜まった老廃物が、いざ汗をかいた時に一緒に出て悪臭を放ちます。

顔に汗をかかない原因とは?

汗をかかないのは生まれつきの体質だから仕方が無いのでしょうか。実は、汗をかかない人と汗っかきの人の汗腺の数に、ほとんど違いはありません。

汗をかかない体質になってしまったのは、「生活習慣」が主な原因です。どのような生活習慣のせいで汗がかけなくなってしまったのでしょうか。

次の4つが挙げられます。

  1. 冷房の使い過ぎ
  2. 運動不足
  3. 食生活の乱れ
  4. 汗腺の退化

冷房の使い過ぎ

温暖化のせいか年々猛暑は酷くなる傾向にありますが、電車の中もオフィスも冷房が完備されていて、意外と汗をかいていません。

汗をかく機会を失っていると、体温調整するための「汗腺機能」が低下し、汗をかきたくても体が反応しなくなってしまうのです。

運動不足

運動不足が続くと、筋肉が衰えていきます。筋肉量が少ないと「基礎代謝」が低くなり、体温が上がりにくくなる為、体が冷えてしまいます。

そのため、なかなか汗をかけなくなります。

食生活の乱れ

汗をかかない方の中には、低体温の方が多いです。(平熱が35度代だったら要注意です!)体が冷えてしまうのは、食生活の乱れが原因のことが多いのです。

暑いからといって、冷たい食べ物や飲み物を採り続けていると、内臓から冷えてしまい、新陳代謝が低下します。

汗腺の退化

人は生後2~3年までにどのくらい汗をかくかで、「能動汗腺」の数が決まると言われています。

(能動汗腺とは、汗腺の中でも積極的に汗をかいてくれる汗腺の事です。)この時期に汗をかかない環境で育つと、汗腺が退化していきます。

また汗腺は、たとえ子供のころに十分に機能していたとしても、上記のような、汗をかきにくい生活習慣を続けると、機能を停止してしまうのです。

病気が原因のことも

生活習慣を見直すことで汗腺の機能を活発にすることが出来ますが、中には病気が原因で汗をかけなくなっている場合もあります。

汗をかかない症状が出る病気には、次のようなものがあります。

  • 無汗症
  • 自律神経失調症
  • 甲状腺機能低下症
  • 腎不全
  • シェーグレン症候群

いろいろ試しても汗をかけないようでしたら、一度医療機関に相談してみることをお勧めします。

汗をかきやすい体質になるには?

Original update by : 写真AC

汗をかかないことで起こる弊害は意外と多いことが分かりました。では、汗をかきやすい体質になるためには何をすればよいのでしょうか。

今すぐ出来るお勧めの方法として、次の4つが挙げられます。

  1. 適度な運動
  2. 入浴
  3. 食生活の見直し
  4. 空調に気を付ける

 適度な運動

運動不足によって汗をかけなくなってしまっているのですから、生活に運動を取り入れましょう。激しい運動でなくて構いません。

ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動を、一度の運動につき20分以上、できれば週に2回は行うと良いでしょう。

筋トレをして筋肉量を増やすことも基礎代謝アップには必要ですが、いきなり負荷のかかる運動をするのはおすすめできません。有酸素運動で徐々に発汗するようになった頃に、筋力トレーニングを取り入れてみましょう。

また、運動後の過ごし方も大切です。すぐにクーラーの効いた部屋で涼みたくなると思いますが、うちわで軽くあおぐ程度にとどめておきましょう。自然に汗がひいて体温が下がるのを待つことで、汗腺を鍛えていきます。

入浴

特に夏場は湯船に入らずシャワーで済ます方も多いと思いますが、汗腺を鍛えるために今日から湯船につかりましょう。

38度前後のぬるめのお湯に20~30分くらい浸かるのが理想的です。特に肘から先と膝から下の末端の部位をしっかり温めると、健康的な汗が書けるようになります。

入浴前にコップ一杯の水を飲むと、汗をかきやすくなります。スーパー銭湯などではサウナで急に汗を出すよりも、岩盤浴でゆっくり汗をかく方が効果的です。

これは、急に汗を出すと代謝に必要なミネラル成分が出てしまうからです。

食生活の見直し

体を冷やす食品と温める食品を意識しましょう。コーヒーや緑茶、白砂糖入りのデザート、ビール、きゅうりやトマトなどの夏野菜は、体を冷やす食材です。

体を温めて汗をかきやすくする食材には、ほうじ茶、紅茶、黒砂糖、豆、根菜などが挙げられますが、特に発汗作用があるのが、生姜です。

また、筋肉をつくるタンパク質やビタミンB群も意識して採るようにし、反対に、アルコールや甘いジュース、お菓子は控えめにしましょう。

食事を採ること自体が体温を上げる行為ですから、三食きちんと摂るようにしましょう。特に朝食は大切です。朝きちんと体温を上げることで、日中も体温を維持しようとエネルギーが消費されやすくなります。

空調に気を付ける

冷房の使い過ぎは汗をかけなくなる原因となりますので、室内と室外の温度差は5度以内にとどめるようにしましょう。

冷房の効きすぎたオフィスなどでは、ひざ掛けやカイロなどを利用して、特に内臓が冷えないようにしましょう。

 

基礎代謝を高める方法は?

基礎代謝を高めるには筋肉量をアップすることが大切だと言われていましたが、実はもっと効果的な方法があるのです。

まずは基礎代謝が体のどの部位で行われるのか、内訳を見てみましょう。

  • 肝臓・・27%
  • 脳・・・19%
  • 筋肉・・18%
  • 腎臓・・10%
  • 心臓・・7%
  • その他・19%

筋肉は18%と意外と少ないのです。それに比べて、内臓にあたる部位を見て下さい。肝臓、腎臓、心臓だけで44%。内臓全体では約60%を占めているのです。

筋肉は動かさない限りエネルギーを消費することはありませんが、臓器は24時間活動しており、絶えずエネルギーを消費しているからです。

ですから、基礎代謝を高めたいと思ったら、内臓機能を高めると早道になります。

では、どのようなことをすれば内臓機能は高まるのでしょうか。上で挙げた汗をかきやすい体質にするための方法に、次の2つをプラスしてみて下さい。

  • 肝臓によいサプリメント

食事をバランス良く摂ることが基本的ですが、毎日完璧な食事を採ることは難しいですよね。また、飲み会などで、どうしてもお酒を断れないこともあります。

そのような時は、サプリメント上手に活用しましょう。

肝臓に良いと言われるサプリメントには次のようなものがあります。

  • マルチビタミン
  • 亜鉛
  • タウリン
  • オルチニン
  • クルクミン

 

  • 過度なダイエットは厳禁

低炭水化物ダイエットなどのストイックなダイエットを長期間続けていると、「低栄養性脂肪肝」になり、肝機能が低下することがあります。

また、少ないエネルギーでも生きていけるようにと、交感神経の働きを抑えてしまうため、代謝を低下させてしまうこともあります。

内臓機能の低下は基礎代謝の低下に大きく響きますので、過度なダイエットは逆効果になるのです。健康的な汗をかくためには「普通」の生活を心がけることが大切なのですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

顔から汗をかかないことと太りやすい事は、直接の因果関係はありませんが、汗をかかない → 体内の老廃物が排出されない → 脂肪が燃えにくい = 太りやすい体質になる。ということは言えます。

また、汗をかかないことで、熱中症にかかりやすくなったり、体臭がきつくなったりなどの弊害も出てきます。

汗をかきやすい体質にするためには、次のことを意識してみましょう。

  • 適度な運動
  • 入浴
  • 食生活の見直し
  • 空調に気を付ける

基礎代謝を上げたいのであれば、内臓機能を高めることが重要になります。サプリメントなどの補助食品を上手に活用し、過度のダイエットは控えるようにしましょう。