手汗がひどくて困る!

どうしてこんなに手汗をかくの?

手汗を止める方法が知りたい!


Original update byいしだひでヲ
 

人は暑い時以外でも、緊張したり強いストレスを受けたりした時などに、手のひらや脇の下、顔、足の裏などに汗をかきます。これは、誰にでも起こる生理現象なので、このこと自体に問題はありません。

しかし中にはその汗の量がとてもひどくて、日常生活にまで差し障りが及んでしまう人もいます。

余りにも手汗がひどいと、人に見られたら恥かしいですし、日常生活に差しさわりが出て困ることも多いので、何とか止めたいですよね。

そこで今回は、手汗のメカニズムや、自分でできるお手軽な手汗対策法から、病院で行っている治療法まで、様々な手汗対策法をまとめました。
 

手汗をかくメカニズムとは?

手汗をかく要因は、暑い時、運動をした時、辛い物を食べた時、緊張をした時など様々です。

これら生理現象的な発汗の他にも、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、病気による発汗もあります。

その中でも主に占める手汗の原因は、緊張と自律神経の乱れによるものと言われています。

人は緊張すると汗をかきますが、人見知りの強い人や人前に出るのが苦手な人は、緊張状態になると通常より大量の汗をかいてしまいます。
そしてその汗は、止めようと思えば思う程、更に出てきてしまいます。

また、長時間強いストレスを受けていると、自律神経のバランスが乱れます。すると、交感神経の働きが優位になり、発汗促進作用が促されて、大量の手汗をかいてしまいます。

 

手汗が多い人と少ない人との違いは?

手汗は誰でもかくものですが、その汗の量は人によって違います。
手汗の事などまったく気にしない人から、普段の生活にも支障が出るほどの大汗をかいてしまう人まで様々です。
その違いは何なのか見ていきましょう。

まず、手汗が多い人と少ない人には、体質的な違いがあります。

汗を出すエクリン腺の数の違い

人の身体にはエクリン腺と言う汗を出す汗腺が無数にあり、多い人で500万個、少ない人で200万個くらいあると言われています。

手のひらはこのエクリン腺が最も多く集まっている場所なので、元々のエクリン腺の数が多い人は、少ない人に比べて手のひらのエクリン腺の数も多くなるため、手汗の量も多くなります。

交感神経の働きの違い

交感神経は発汗促進作用を担っているので、交感神経の働きが通常よりも活発だと、発汗促進作用も活発になり、通常よりも多くの汗をかく事になります。

肥満体質の人

肥満で皮下脂肪が多と、体内に溜った熱がなかなか外へ発散されません。その為、体温を下げようと大量の汗をかくので、手汗も多くなります。

そして、手汗は性格的・精神的な面も大きくかかわっています。

性格の違い

手汗は性格的な事や心の状態が深くかかわっています。
そこで以下のような性格・性質の人は通常の人より手汗をかきやすくなります。

・物事を神経質にとらえるタイプの人。
・物事を気にしすぎる人。
・人見知りや人と話すことが苦手な人。
・緊張しやすい人。
・ストレスを受けやすい人。

 
このように、体質的な違いや性格的な違いによって、手汗を多くかく人と、あまりかかない人がいます。
 

止まらない手のひらの汗を止める方法は?


「Original update by いしだひでヲ」
 

通常、手汗はあまり気になりませんが、見た目にわかるほどの手汗をかくと、恥かしいですし、日常生活で困ることも多くなるので、何とか止めたいですよね。

そこで、手汗のレベルに合わせて、自分でできる手軽な対処法から、病院で行っている治療法まで、主な対処方法を紹介します。

手汗のレベルは3段階に分けられます。

1.手が湿っている程度。
2.手が水滴でぬれている。見た目に汗をかいていることが分かる。
3.手から汗がしたたり落ちる。

 
レベル1なら、通常の人が汗をかいた時とほぼと変わらないので、ご自分が手汗を気になる場合に対処をすれば良いでしょう。

レベル2くらいだと気になる人はとても気になりだし、恥かしいとか嫌だなと思う気持ちから、益々手汗がひどくなってしまう事もあります。

そこで、これ以上ひどくならないように、気持ちの面も併せて手汗対策をした方が良いでしょう。
手汗は精神的な面も深くかかわっているので、手汗をあまり気にしすぎないようにすると、手汗を抑える効果も更にあがります。

レベル3になると、手汗の為にスマホやマウスが滑って操作できない。書類やノートなどが汗でぐしゃぐしゃになってしまう。したたり落ちる汗でスマホやパソコンが壊れてしまう。
というように、日常生活で様々な支障が出てきます。

そこで、このレベルの手汗の場合は、しっかり手汗対策をした方が良いでしょう。
 

では、手汗の対策法をレベル順に見ていきます。

まずは、自分で手軽にできる制汗剤を試してみましょう。

制汗剤

制汗剤は、クリーム、パウダー、ジェル、ローションと様々なタイプが出ています。
効果の高い物も多く、つけた瞬間に手汗が止まる物もあります。

肌への負担を考えた成分を使い、敏感の人でも安心して使える物も多く、安価で副作用もありません。

一見制汗剤だとわからないお洒落なパッケージの物もあり、大きさもバッグやポッケットに入るコンパクトサイズが多いので、もち運びにも便利で、汗を止めたい時にすぐ使うことが出来ます。

購入する時の注意点として、必ず手汗専用の制汗剤を選んでください。
全身用だと成分が弱く手汗には効かない可能性があります。また、脇汗用は成分が全然違うため効果が出ません。
 

次に、病院で行っている手汗の治療法を紹介します。
手汗がひどく、制汗剤で効果が出なかった場合には、病院で診てもらうことをお薦めします。

塩化アルミニウム外用製剤

手汗を止める塗り薬として昔から使われてきました。
毎日寝る前に手のひらに塗り、翌朝洗い流します。

効果の持続時間は1~3日程で値段は1000円位。
副作用として手のかぶれ、かゆみ等が出やすいので、肌の弱い人には向いていません。

イオントフォレーシス

病院で最初に行うことの多い治療法です。
水道水を入れた専用の機器に手のひらを浸し、そこに微弱な電流を流して汗腺にダメージを与えて汗を止めます。

効果の持続時間は一週間程で、続けていくうちに持続時間が延びていきます。
副作用はなく費用は1回1000円ほどです。

この治療は、1回で治る訳ではないので、継続的な治療が必用となり、通院を続けなければなりません。

ボトックス注射

ボツリヌス菌と言う菌を汗の出る場所に注射して、汗の発汗を促す神経伝達物質アセチルコリンの放出を阻害して、汗を止めます。

副作用はなく、効果の持続時間は1回で3~6カ月ほどです。
効果は持続しないので、継続的に注射を打たなければなりません。
費用は1回8~10万円ほどかかります。

EST手術

発汗を促す交感神経節を取り除き、手汗を止めます。

完全に手汗が止まる一方で、「代発性発汗」と言うお腹や胸・背中など手以外の他の部分の汗が通常より多くなる、重篤な副作用の出る可能性が高いです。
費用は10万円ほどです。

ビューホット治療

手汗を止める治療法として、最も新しい治療法です。
手に細い針を刺し、フラクショナルRFと言う高周波熱で汗腺を破壊して手汗を止めます。

副作用は特になく、効果の持続時間は半永久的です。
治療費は25~50万と高額です。
ただし、この治療を行っている病院はまだ数少ないので、この治療を希望する場合は、病院を捜す必要があります。
 

自分でできる手軽な手汗対策法から、手汗の症状がひどい人向けの病院での治療法までいくつか紹介しました。

どの対策法が合うかは人それぞれです。
ご自分の手汗レベルや、それぞれの対策法のメリットデメリットをよく考慮して、ご自分に合った対策法を試してみてください。
 

そしてこれらの対策法・治療法以外にも、手汗を止めるのに大切な事があります。

手汗は、精神的なストレスや不安が大きな要因になっています。
また、自律神経の乱れによる交感神経の働きも大きく関係しています。
そこで手汗対策をすると共に、精神面の対策をすることも重要です。

日常生活の中で、ストレスをあまり抱え込まず、好きな音楽を聞いたり、リラックス効果のあるお茶やアロマを試したり、趣味を見つけたりして、なるべく気持ちをリラックスさせる工夫をしてみましょう。

そして、きちんとした食事、十分な睡眠、適度な運動などで生活習慣を整えましょう。

心身が落ち着き、生活習慣が整う事で乱れた自律神経が整ってくると、手汗も改善されてくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

手汗は、暑い時や運動をした時の体温調節や、ホルモンバランスの乱れ、病気の症状などでも発汗します。
そのうち最も主となる原因は、緊張と自律神経の乱れです。

手汗が多い人と少ない人との違いには、体質的な事、そして性格的な違いがあります。

手汗を止める対策法として、手汗があまりひどくなければ、制汗剤の使用をお勧めします。

病院でも様々な手汗治療を行っています。手汗がひどい場合には、病院での治療を受けてみるのが良いでしょう。

病院で行っている手汗の治療は、方法も値段も様々です。
手汗のレベルや、治療費、治療のメリットデメリットを考えて、ご自分に合った治療法を選択しましょう。

手汗は精神的な面、また自律神経の乱れが大きくかかわっているといわれています。
そこで、生活習慣を整え、あまりストレスを抱え込まずに、なるべくリラックスした気持ちで毎日を過ごすようにしましょう。
心身が落ち着き、自律神経が安定すれば、手汗も改善されてきます。