冷え性なはずなのに、手汗がすごいのはどうして?

漢方で症状が改善するというのは本当なの?


Original update by:すしぱく
 

手足が冷えて仕方ないという冷え性と、手汗をかく症状は
一見、正反対の症状のように見えます。

しかし冷え症なのに手汗をかくという人は意外に多いものです。
そこには冷え性と手汗の想像もつかないメカニズムが絡んでいます。

ここでは冷え症なのに手汗がすごい理由や、漢方で改善するための情報など
手汗を改善する方法をまとめていきます。
 

冷え性なのに手汗が出る理由とは?

手足が冷たい、体温が低くていつも寒い、など冷え性を抱えている人は多いですね。
冷え症は身体が冷えているので、温めることが大切です。

しかし冷え症なのに手汗が出るという症状を抱えている人がいます。

汗は体温が上がり過ぎて暑くなった時の体温調節が主な役目です。
冷え症なのに手汗が出るのは、一見、理解しにくい現象かもしれません。

冷え症の原因は、血行が悪いことです。
血液の循環が悪いと温かい血液が足先や指先まで行き渡らないので、冷たくなります。

しかし、このように冷えた指先が温められると、普通の人よりも手の温度が上がります。
急激に温度が上がると身体は「汗をかくように」という指令を送るのです。

その結果、冷え性なのに手汗をかくという症状が発生します。

例えば寒い冬に外出して帰ってきた時に、いきなり暖房全開の部屋に入ると
びっしょりと汗をかいてしまったという経験がある人も多いと思います。

これも急激に温度が上がったために起こる事象です。
しかも汗をかくことで手の温度がさらに下がるので、ますます冷え性になってしまいます。

手汗が出て蒸発する際に体温を奪ってしまうのです。
これが、冷え性と手汗のメカニズムなのですね。
 

漢方で症状を改善する事はできるのか?

冷え症からくる手汗は漢方で改善できるのでしょうか。
漢方では冷え性を改善するものが、多く出回っています。

冷えには大きく2つの種類があります。

・虚弱体質による冷え
・不安や緊張感からくる冷え

 
それぞれの特徴と、効果のある漢方を見ていきましょう。
 

虚弱体質による冷え

平熱が35℃台と低く、身体が心から冷えて風邪をひきやすい、疲れやすいのが特徴です。
原因は身体を温める熱や栄養分となる血をつくる内臓の働きが弱いためです。

このタイプに合う代表的な漢方薬は…

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
   血を補いながら水と血の巡りを良くして体を温めます

・温経湯(うんけいとう)
   下半身は冷えるのに顔がほてるという人におすすめです

・安中散(あんちゅうさん)
   胃腸を温める効果があります

・大建中湯(だいけんちゅうとう)
   効果は安中散と同じですが、体質によってこちらを処方されることもあります

 
このように不足した力を補いながら、じっくりと温めていく作用のある漢方が良いでしょう。
どの漢方も服用期間は若干、長くなります。

不安や緊張感からくる冷え

手足の先に冷えを感じる「末端冷え性」が特徴です。
生活環境が変わったり、初めての人間関係の中に入ってストレスや緊張を感じると出てきます。

熱を作る力はあっても身体がコチコチに固くなっているので、隅々までエネルギーが届かず
血の巡りが悪くなっている状態
です。

このタイプに合う代表的な漢方薬は…

・加味逍遙散(かみしょうようさん)
   イライラを抑え、心をのびやかにする作用があります

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
   血行を整えてアンバランスを防ぎます

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
   ストレスが強く冷えている時に効果があります

 
このようにリラックス効果のある漢方や、ストレスを緩和してくれる漢方が良いでしょう。
まずは心のゆとりを持つことが大切です。
 

冷え性と手汗に効果的な漢方の選び方とは?


Original update by:いらすとや
 

漢方薬は通常の薬と違って、選び方がとても重要です。
飲む人の体調や体質、生活習慣などから、最も適切な漢方を選ぶ必要があります。

処方された漢方が身体に合わないと、体調を崩したり、副作用などの
悪影響を及ぼす
ことがあるからです。

ですから、漢方を選ぶときには漢方専門の医師や、薬剤師とよく相談をしましょう。
漢方は症状だけでなく、その人の身体の状態によっても、処方薬が変わります。

同じ症状だとしても「どこに症状がでているのか」、「どんな時に症状が出るのか」など
個人によって異なる部分です。

本来持っている体のバランスや元々自分はどのような体質なのかを踏まえた上で
自分にピッタリの漢方を処方してもらいましょう。

また、試用期間についても医師や薬剤師の指示に従うことが大切です。
自分の判断で服用を中止したり、使用期限が切れたものを飲むのはやめましょう。

漢方薬を手に入れたい時に、どうやって選べばいいか分からないという人もいるでしょう。
素人の知識だけで漢方薬を選ぶのは危険です。

そこで、以下のポイントをおさえた薬局や病院で選ぶことをおすすめします。

・親身になって悩みを聞いてくれるか
・実績が豊富であるか
・費用についてしっかりと説明してくれるか
・利用しやすい雰囲気であるか

 
効果的な漢方薬を選ぶためにも、気軽に質問や相談のできる場所であることも重要ですね。
 

冷え性と手汗を改善する生活習慣とは?

漢方薬はその効果を実感するまでの期間も人それぞれです。

すぐに効果を感じ始める人もいますが、本来、漢方は体質改善を目的としたものであるので
効果を実感するまでに数ヶ月かかる人の方が多い
のです。

そこで、漢方だけに頼るのではなく、生活習慣も見直してみましょう。

食事

毎日食べるものはあなたの身体を作るものです。
いつも外食ばかりと言う人や、ファーストフードやインスタント食品に頼っている人は、ちょっと考えてみてください。

人の身体に必要なビタミンやミネラルなどの栄養素が少ないものばかり食べていると
栄養バランスが偏ります。

それでは血液が作られるのも時間がかかりますし、健康にも良くありません。
栄養バランスのとれた食事を心がけるなど、食生活を改善してみましょう。

嗜好

タバコやお酒が好きでやめられない、という人もいるでしょう。

タバコに含まれているニコチンは、血管を収縮させる働きがあるといわれています。
これが習慣化してしまうと、血行が悪くなる可能性があるので、冷えが更に悪化してしまいます。

アルコールは飲むと身体が温まりますが、それは一時的に血行が良くなっただけです。
飲みすぎれば、内臓を冷やすことになるので血行が悪くなります。

タバコやお酒は適度に楽しむ程度にして、吸い過ぎ、飲みすぎにならないように
自分でコントロールしてみましょう。

睡眠

ストレスや疲れを癒すためには、やはり睡眠が重要です。
毎日寝不足であったり、休みの日にお昼まで寝ているのは、どちらもNGです。

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に眠るというリズムを作るようにしましょう。
そして起床したらカーテンを開けて太陽の光を浴びます。

そうすることで体内時計が整えられて、心も身体もスッキリと過ごせるようになります。
1日を活動的に過ごすことで、就寝時に良質な睡眠を摂ることも可能です。

このように睡眠習慣を見直してみることも、体質改善に必要です。
 

まとめ

いかがでしたか?

冷え症の人は身体が温まると、通常の人よりもたくさん汗を出そうとする体質になっています。
それにより、更に冷えが進み、手汗もひどくなってしまうという悪循環を生みます。

冷えと手汗は漢方で改善することができます。
主な漢方は…

・血のめぐりを良くしてくれる「当帰芍薬散」
・胃腸を温めてくれる「安中散」
・イライラを抑え穏やかにしてくれる「加味逍遙散」

 
漢方に頼るだけでなく、食事、嗜好品、睡眠といった毎日の生活習慣も改善すると
より、漢方の効果が発揮されやすい
ので、取り入れてみてくださいね。