手に汗をかく病気ってあるの?

どの程度の手汗が出たら病気って判断できるのか知りたい!


Original update by:いらすとや
 

手汗が尋常じゃないと感じても、どの程度が病気なのかはなかなか判断できませんよね。
手汗を人と比べる、なんてことも滅多にしないと思います。

しかし手汗が気になって仕方ない人にとっては、病気なら早く治したいと思うのが
一般的な考え方です。

ここでは手汗が鍵となる病気やその原因を知った上で
病気の場合とそうでない場合の見極め方まで、ご紹介します。
 

手に汗をかく病気とは?

全身に汗をかくのではなく、手のひらだけに大量の汗をかく場合
「手掌多汗症」という病気の可能性があります。

一般的に、特定の部分だけに異常な発汗がある病気を「局所性多汗症」と言いますが
そのうち、手のひらだけに症状が現れるのが「手掌多汗症」です。

このような症状が見られる人の多くは、急に手汗の量が増えたのではなく
小さいころから手汗が多かったという傾向にあるようです。

「手に汗握る」という表現があるように、緊張したり大きな不安がある時は
手が汗ばむことがありますよね。

これは誰にでも起こることで、通常は気持ちが落ち着けば自然に汗は引いていきます。
ところが、手掌多汗症の場合、リラックスしている状態でも手が汗で湿っているのが日常なのです。

そして緊張すると余計に手汗がひどくなるのが特徴です。

手掌多汗症の発汗量は人それぞれなので、手のひらが湿る程度の人から
水滴がポタポタと滴り落ちるほど重いケースもあります。

詳しい原因は未だ解明されていませんが、ストレスや不安などの精神的圧迫が
長時間続いたことにより交感神経の反応が強くなりすぎていると考えられています。

 

手に汗をかくストレス以外の原因とは?

手汗の原因として、よく挙げられるのが「ストレス」です。
しかし、実際には手汗の原因は人それぞれで、ストレスだけが原因とはいえないのです。

発汗を促しているのは、身体の機能を自動的にコントロールしている「自律神経」です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。

発汗と深く関わっているのは「交感神経」です。
交感神経は活動的な時や緊張している時などに活発に作用する特徴があります。

そして汗の分泌だけでなく、心臓の鼓動を早めたり、血管を収縮させるといった
各器官の働きを促進する作用も持っています。

汗には体温が上昇した時に熱を発散させるために分泌される「温熱性発汗」と
精神的な緊張や興奮により交感神経が刺激されることで分泌される「精神性発汗」があります。

尋常でない手汗の原因は「精神性発汗」によるものとされています。
しかし、精神性発汗の場合、気持ちが落ちつくとともに汗も引いていきます。

それはリラックスすると活発に作用する「副交感神経」が、各器官の働きを抑制するからです。
リラックスしているのに手汗が出てくるのは、いつも交感神経が活発に働いているということです。

これは2つの自律神経が必要に応じてうまく切り替わることができていない
交感神経ばかりが強調されていることに原因がある
のです。
 

正常な手汗と病気が疑われる手汗の見極め方とは?


Original update by:しみるけい
 

汗のかきかたは人それぞれですね。
体質的にあまり汗をかかない人がいれば、汗っかきでタオルが手放せない人もいます。

また個人の体型でも汗の量は変わってきます。
細身の人よりもふくよかな人の方が、汗をかいているイメージがあります。

では、正常な手汗と病気かもしれない手汗の見極め方はどこにあるのでしょうか。

汗をかきやすい体型

太っている人は汗をかきやすいと書きましたが、何故、汗をかきやすいのでしょうか。

太っている人は厚い皮下脂肪に体が覆われています。
これは通常時には「天然のおもり」として身にまとっていることになり、身体には負荷がかかっています。

しかもこのおもり熱を遮断するので、体外に熱を逃すことができません。
結果、ちょっと動くだけで体温が上がってしまい、やせ形の人よりも汗が大量に分泌されるのです。

ですから、もしあなたが肥満気味であれば、まず脂肪をなくすことを考えてみましょう。
やせ形の場合は、病気など他の原因で手汗が分泌している可能性があります。

汗をかく場所

通常、汗っかきといえば、全身に汗をかくのが自然です。
それでも多汗症の域に達する人もいますが、異常なことではありません。

しかし汗をかくのが手のひらだけという場合は、ちょっと汗っかきとは違うようです。
手汗以外はほとんど、汗をかかないのに、手汗だけがいつもひどいという場合はおかしいといえます。

もしあなたの汗をかく場所が手のひらだけ、など、一部なのであれば
それは病気の可能性を含んでいるかもしれません。

汗の量

汗は誰でもかくものなので、多少の汗の量は気にすることはありません。
また、涼しい場所で休んだり、タオルなどで拭くことで汗が引くのであれば、問題ないでしょう。

しかし、手汗でよくあるのは、傍目に見ても尋常でない汗です。
例えば…

・握手をしたら手がベタベタで嫌悪感を抱かれた
・机に手をついたら水たまりができていた
・歩いているだけなのに、ポタポタと手のひらから汗の滴が落ちた

 
これは普通ではありません。
このように誰から見ても尋常でない汗の量は病気を疑うキッカケになるでしょう。
 

手汗を軽減させるための日常生活の注意点とは?

手汗が尋常ではない場合、病気を疑って不安になってしまうかもしれませんが
手汗は日常生活を気を付けるだけでも、回復に向かう場合もあります。

自律神経の乱れが原因で手汗をかく場合は、自律神経を整えるような
心がけを日常生活の中にいれてみましょう。

リラックス・睡眠時間をしっかり確保する

高気圧や気温の低さなどから、冬場は特に交感神経が刺激されやすくなります。
ですから、意識してリラックスできる時間を確保しましょう。

深呼吸をするだけでも良いですし、お風呂にゆっくりつかる時間をもつのも良いです。
アロマオイルを楽しんだり、好きな音楽や映画を見るのも良いでしょう。

意識的にリラックスすることで、副交感神経を活発にすることができます。
また深い眠りの時は副交感神経が最も活発になる時です。

ぐっすり眠れる環境を整えて十分な睡眠を摂ることも大切ですよ。

生活リズムを整える

体内時計を調節しているのは自律神経です。
不規則な生活を続けていると体内時計が狂ってしまい、自律神経が乱れていきます。

・早寝早起きをする
・睡眠時間や食事の時間を決める
・適度な運動をする

 
など、生活リズムを整えてみましょう。
あまり神経質になりすぎないように、できる範囲から始めるのがポイントです。

水分を控えるはNG

手汗をかかないように、水分の摂取を減らそうと考える人がいます。
しかしこれは、意味がないどころか、危険なのでやめておきましょう。

発汗には「上がり過ぎた体温を下げる」という重要な役割があります。
例え水分を摂らなくても、体温調節の必要があれば汗は分泌されます。

それなのに水分摂取を控えてしまうと、脱水症状を起こしてしまう可能性があります。
水分をたくさん摂ったとしても、身体に不要な水分は汗でなく尿として排出されます。

水分の摂取量と汗の量は関係ないので
水分摂取=汗と結びつける必要はありません。
 

まとめ

いかがでしたか?

手に汗をかく病気としては「手掌多汗症」と呼ばれるものがあります。
手汗はストレス以外にも自律神経の乱れによって引き起こされることが分かっています。

手汗から病気なのか正常なのか判断するには…

・汗をかきやすい体型ではないかチェック
・汗をかく場所が全身なのか、手のひらだけなのかをチェック
・汗の量が目に見えて異常でないかチェック

 
自律神経の乱れが原因での手汗は、日常生活を見直すことでも改善されます。
リラックスできる時間を設けたり、良質な睡眠が確保できる環境を整えてみましょう。