手に汗を握るという言葉は知っているけれど…

実際にはどんな時に使うものなの?
 

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「手に汗を握る」という言葉、どこかで聞いたことがあるという人は多いでしょう。
なんとなく意味が分かりそうな気がするけれど、使い方は分からない人もいるのではないでしょうか。

なにかの拍子にじんわりと手汗が出たり、思わず手を握り締めていたら汗をかいたり
手に汗を握るという言葉について考えてみましょう。

ここでは手に汗を握るという言葉の意味や使い方
そして、手汗のメカニズムまでご紹介していきます。
 

手に汗を握るという言葉の意味とは?

手に汗を握るとは、見たり聞いたりしながら興奮したり緊張する様子
危険な場面や緊迫した場所にでくわして、ハラハラする様を表わしています。

手のひらにうっすらと手汗をかくことから、手の中で汗を握っているような状態になりますよね。
それを表現した言葉が「手に汗を握る」です。

緊張したり、強い不安に襲われたりすると、人は無意識に身体を固くこわばらせます。
この力加減は人それぞれですが、強く感じるほど、身体がギュッと縮こまるイメージです。

すると無意識に目を閉じたり、口を結んだり、肩をすぼめたりと
身体のあちこちに力が入っていくのが分かります。

それと同じように、無意識に身体をこわばらせる動作の中には
「手を強く握る」という行動に現れる
ことがあります。

結果、握られた手の中は温度が高くなり手汗が発生することになり
言葉の通り「手に汗を握る」ということになりますね。

日本のことわざのひとつですが、そんな様子を見て作られたものなのではないでしょうか。
 

手に汗を握るはどんな場合に使われるの?

では、実際に手に汗を握るという言葉は、どんな時に使われるのでしょうか。
いくつか例をあげていきましょう。

仕事の中で

あなたは仕事で大切なプレゼンを行ったとします。
しかし、あなたのプレゼンに対して、多くの人が反対意見を持ちこんできました。

次々に意見を上げられて、あなたはそれに対して反論をしなければいけません。
中には自分よりも立場が上に当たる、役員の人も紛れています。

そんな時、あなたの心境は焦り、不安、憤りなど様々な感情が交錯します。
周りがすべて敵のように見えてきます。

こんな時、思わず身を縮めて気づいたらこぶしを強く握っていることはありませんか。
これがまさに、「手に汗を握る」展開です。

想像していなかった展開に対処できなかったことで、強い不安を覚えた結果ですね。

プライベートで

休日に映画を見に行ったあなたは、大好きなアクションものを見ています。
最初はスピーディな展開に気分よく映画を見ていたのですが…

時に映画の中では主人公がピンチに立たされてしまいます。

・断崖絶壁で逃げ場がなく、飛んできたヘリコプターに飛び乗るシーン
・水中に仲間を助けに行ったが、酸素ボンベの残量があとわずかとなるシーン
・無敵の敵と戦うものの、ピンチに陥るシーン

 
こんなシーンを見ると、思わず興奮して画面から目が離せなくなります。
主人公を自分と重ねて、まるで自分のことのように感情移入する人もいるでしょう。

そしてようやく主人公が危機から脱した時、あなたは自分の手を見てビックリ!
手に汗を握る状態なのは言うまでもありません。

このように強い興奮状態になった時も、思わず手に汗を握ってしまうのです。
 

手に汗がでるメカニズムとは?

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手に汗がでるのにも、メカニズムがあります。
手汗の前に、人の発汗には3つの種類があることをご存知ですか。

・温熱性発汗
・精神性発汗
・味覚性発汗

 
気温が高い時や、運動後に体温が上昇した時など、それを下げようとして発汗することを
「温熱性発汗」といいます。

これは人が生きていく上での生理的な発汗といえるもので
常に37℃前後の体温に保つ役割があります。

人前に出て緊張したり、ハラハラするような状況に陥ったときに発汗することを
「精神性発汗」といいます。

精神性発汗は手のひら・足裏・額・脇などの局部から発汗するのが特徴です。

辛い物を食べたり、熱いものを食べた時に発汗することを
「味覚性発汗」といいます。

食事をすると体温が上昇するので、それを発汗によって調整する役割があります。

手汗と深い関係があるのは「精神性発汗」です。
これは自律神経によって発汗や体温調節が行われているものです。

自律神経は24時間働き続け、無意識に生命維持活動をコントロールしていると同時に
発汗や体温調節を行う大切な神経なのです。

「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経から構成されていて
副交感神経は主に夜間のリラックスしている時、眠っている時などに働きます。

対する交感神経は日中に活動している時、緊張状態の時、ストレス状態の時に働くので
交感神経だけが活発に働きすぎると「交感神経優位」となり、発汗を促してしまいます。
手汗が出るメカニズムとは、この交感神経が優位に働いているということです。
本来であれば、2つの自律神経のバランスが大切なのです。

手汗を抑えるにはこの優位になっている交感神経を制御し、副交感神経とのバランスを保つ
ということが大切
なのです。
 

まとめ

いかがでしたか?

手に汗を握るという言葉は、強い興奮や緊張、不安などで気持ちに変化があった時に
身体をこわばらせて思わず手を握ってしまったという様子
を表わしています。

日常生活の中でもよく、用いられる言葉ですね。
手汗をかくメカニズムとは…

・精神的な不安・緊張・焦りなどが起きた時に手や足などの局部から発汗する
・自律神経の中でも交感神経の働きが活発になっている状態
・自律神経のバランスが乱れていると手汗をかきやすい

 
自律神経のコントロールが上手くいかないと、自分の意志とは関係なく手汗がでます。
自律神経のバランスを取り戻すためにも、日常生活を見直すことも必要です。