冬場に手汗をかいてしまうのはなぜ?

体質が関係あるの?

どんな改善方法があるの?


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夏の暑い日に汗をかくのは当たり前ですが、冬の手汗に困っている方って意外と多いのです。
周りからは「寒いのにどうしたの?」と、ちょっとビックリされたりして、恥ずかしい思いをしている方もいらっしゃいます。

冬場に手汗をかいてしまうのはなぜなのでしょうか。

なにか対策はあるのでしょうか。

今回は、冬場の手汗についてその原因と対策を解説していきます。
体質改善の方法もご紹介しますので、是非、参考にしてください。
 

寒いのに手汗が出るのはなぜ?

発汗には大きく分けて次の2つの種類があります。

温熱性発汗・・・体温が上昇したときに熱を発散させるために分泌される汗

精神性発汗・・・精神的な緊張や興奮により自律神経がバランスを崩したために分泌される汗

 
寒いのに出る手汗は、「精神性発汗」によるものとされています。

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の二つに分かれますが、発汗と関係しているのは交感神経の方です。
 
では、どのような時に交感神経が刺激されてしまうのかというと、次のような時が考えられます。

・興奮している時
・緊張している時
・ストレスが強い時
・生活習慣が乱れている時
・高気圧の時
・外気との温度差が激しい時

 
興奮や緊張などが原因の手汗は季節を問いませんが、夏場はほとんど手汗をかかないのに、冬場には手汗をかいてしまう、という場合は、「高気圧」と「温度差」の影響を受けている可能性が高いです。

もう少し詳しく解説しましょう。

高気圧

雨が降る前日に古傷が痛むという話を聞いたことはありませんか?
気圧は私たちの想像以上に体に大きな影響を与えています。
交感神経は高気圧の時に、副交感神経は低気圧の時に優位になります。
ですから晴れの日が多い冬場は、高気圧の日が多いため交感神経の方が優位になり、手汗をかいてしまうのです。

温度差

冬場は暖房の使用などにより外気との温度差が激しくなるため、体温調節を頻繁に行う必要が出てきます。
急激な温度変化に体がついていけずに、その結果自律神経が乱れて、手汗の原因である交感神経が刺激されてしまうのです。

 

寒いのに手汗が出る対策はコレ!

では、手汗を抑えるためにはどのような対策があるのでしょうか。
次の5つが挙げられます。

1. 手汗を気にしない
2. 温度変化を少なくする
3. 手汗専用の制汗剤
4. ボトックス注射
5. 手術

1. 手汗を気にしない

手汗をかいているのを気にしたり焦ったりすると、更に交感神経を刺激してますます手汗をかいてしまう、という悪循環に陥ってしまいます。
気持ちが落ちつけば精神性発汗は自然に治まりますので、あまり気にしないようにしましょう。

2. 温度変化を少なくする

出来るだけ外と室内の温度差少なくしましょう。
冬の室内温度は18〜22℃、室内湿度は45〜60%が目安となります。
暖かい室内に入る前に上着を脱ぐ、寒いと思ったらすぐに何か着る、このような努力も大切です。

3. 手汗専用の制汗剤

汗腺を塞いで手汗を抑える手汗専用の制汗剤を常に持っていると、実際に手汗をかいてしまった時にも「制汗剤があるから大丈夫」というお守りになります。
パウダータイプやクリームタイプ、ジェルタイプなど様々なタイプがありますので、好みに合わせて使い分けても良いですね。

4. ボトックス注射

美容皮膚科などで手のひらにタンパク質を注入し、神経をブロックして汗を抑える方法です。
効果が3〜6ヶ月ほどしか持続しないので、1年に数回通院する必要があります。
費用は5万〜10万円が相場となります。

5. 手術

「多汗症内視鏡手術」と呼ばれる交感神経を切除する手術を受けると、手汗を止めることができます。
費用は約30万円ほどですが、確実に手汗を抑えることができます。
しかしこの手術には「代償性発汗」という副作用があります。
手汗が止まる代わりに他の箇所から汗をかいてしまうのです。
こちらの手術は最終手段とし、医師とよく相談してから決断する必要があります。
 

寒いのに手汗が出る体質を改善するには?


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寒いのに汗をかいてしまう体質を改善するためには、自律神経のバランスを整えることを考えましょう。
そのためには次の3つが挙げられます。

1. リラックス・睡眠時間をしっかり確保する
2. 生活リズムを整える
3. 食生活を見直す

1. リラックス・睡眠時間をしっかり確保する

交感神経が優位に働くと手汗が出るのですから、副交感神経を優位にするための行為を積極的に行いましょう。
ますは、深呼吸をしたりお風呂にゆっくり浸かったりして、意識的にリラックスする時間をつくります。
また、深い眠りのときは副交感神経がもっとも活発になるので、質の良い睡眠をとることも大切です。

2. 生活リズムを整える

自律神経は体内時計の調整もしています。
ですから、不規則な生活のせいで体内時計が狂うと自律神経が乱れてしまうのです。
出来る範囲で良いので、早寝早起き、規則的な睡眠時間や食事時間、適度な運動など、生活リズムを整えていきましょう。

3. 食生活を見直す

交感神経を刺激しやすい「香辛料」や「カフェイン」を控えるようにしましょう。
その上で、肉食よりも和食中心の食事を採るようにします。
特に、大豆製品に含まれるイソフラボンには発汗を抑える働きがありますので、肉類や油物を控えめにして、豆腐や納豆などを食事メニューに加えてみましょう。

また、体を冷やしてくれる野菜を積極的に採るようにします。
きゅうり、ゴーヤ、すいか、などのウリ科の野菜や、なす、トマト、ピーマンなどのナス科の野菜はカリウムが豊富で余分な熱を排出してくれる効果があります。
 
体質改善に即効性はありません。しかし徐々にではありますが確実に変わっていきますので、気長に続けていくことが大切です。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

寒いのに手汗をかいてしまうのは、自律神経の交感神経が刺激されるために起こる「精神性発汗」が主な原因です。
興奮や緊張、ストレスなどの他に、高気圧や室内外の温度差など、冬場ならではの理由で、自律神経が乱れることがあるのです。

手汗を抑えるための対策として、

・ 手汗を気にしない
・ 温度変化を少なくする
・ 手汗専用の制汗剤
・ ボトックス注射
・ 手術

 
などが挙げられます。手術を行えば確実に手汗は止まりますが、副作用もありますので慎重に検討しましょう。
 
手汗をかきにくい体質にしたいのであれば、自律神経を整えることを考えましょう。

・ リラックス・睡眠時間をしっかり確保する
・ 生活リズムを整える
・ 食生活を見直す

 
など、副交感神経が優位に立つような行為を積極的に行ってみて下さい。
体質改善に即効性はありませんが、徐々に効果が上がっていきますよ。