赤ちゃんの足の裏に汗疹ができた!?

足の裏の汗疹ってどうやって治療するの?

病院に行くまでの生活上の注意点とは?


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汗疹はかいて悪化すると治りにくくなります。また汗疹ができたということは、赤ちゃんが汗疹のできやすい環境にいるということです。

治すためには早期の治療と生活改善が必要です。

そこで今回は赤ちゃんの足の裏の汗疹の治療法や、足の裏に汗疹ができた場合の生活上の注意点などについてまとめました。

また、汗疹ではない可能性もありますので、汗疹とそれ以外の皮膚病の見分け方についても参考にしてみてください。

赤ちゃんの足の裏の汗疹の治療法とは?

赤ちゃんの足の裏の汗疹の治療法は、ステロイド剤(塗り薬)の外用と抗ヒスタミン剤(飲み薬)の内服が基本です。

ステロイド剤の特徴と副作用について見ていきましょう。また、抗ヒスタミン剤の副作用についても注意が必要です。

ステロイド剤

ステロイド剤は、薬効成分として合成副腎皮質ホルモン(=ステロイド)が配合された薬のことです。
皮膚の炎症を抑える効果があり、市販の非ステロイド薬よりも即効性があります。

強さによる分類と赤ちゃんへの処方

1群:最も強い(strongest)
2群:非常に強い(very strong)
3群:強い(strong)
4群:普通(medium)
5群:弱い(weak)

赤ちゃんには症状や部位に合わせて3~5群の薬が処方されます。

足の裏の吸収率

薬の吸収率は体の部位によって差があります。足の裏は角質が厚く、薬の吸収率が低いため他の部位よりも強い薬が処方されます。薬が余っても他の部位に使うのは止めましょう。

ステロイド剤の副作用

ステロイド剤にはアレルギーを抑える働きの他に、皮膚細胞の増殖も抑える働きがあります。皮膚の増殖が抑えられる為、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出るといった副作用があります。

また、皮膚表面の免疫系の働きも抑える効果があります。これにより、ニキビや乳児のカンジダ症などを悪化させる可能性があるので注意が必要です。

抗ヒスタミン剤の副作用

抗ヒスタミン剤はかゆみを抑える飲み薬として処方されますが、成分によっては熱性けいれんを誘発する可能性があり、厚生労働省も注意喚起を行っています。

以下はその可能性が強いため、服用しない方が良い薬です。

・ザジテン
・セルテクト
・ポララミン
・アレルギン
・ペリアクチン
・ヒスタール
・アタラックス
・レスタミン
・タベジール
・テルギンG

塗り薬の使い方や、飲み薬を飲ませる回数などは医師の指示に従って正しく使用しましょう。

赤ちゃんの足の裏に汗疹ができた場合の生活上の注意点とは?

・汗をかいたままにしない
・タオルや寝具などの足の裏に触れる素材に注意する
・靴下をはかせない
・沐浴(入浴)はぬるま湯で
・ベビーパウダーは使わない
・手の爪を短く切る

汗をかいたままにしない

一番大事なことは、汗をかいたままにしないということです。

赤ちゃんは大人よりも体温が高く、汗をかきやすいです。汗疹の原因は汗ですから、悪化させないためにも、こまめに汗を拭いてあげることが大切です。

ぬれタオルやウェットティッシュで患部を優しく拭いてあげましょう。シャワーで洗い流すのも効果的です。

タオルや寝具などの足の裏に触れる素材に注意する

足の裏に直接触れるタオル、シーツや布団カバーなどの寝具の素材は、肌触りと吸水性で選びましょう。

綿やガーゼで、チクチクしないものが良いでしょう。新しいシーツや布団カバーを使う時は1度洗って生地を柔らかくしてから使うことをおすすめします。

靴下をはかせない

赤ちゃんは大人よりも体温が高く暑がりなので、汗をかかないように、冬でも室内なら靴下を脱がせましょう。
すでに1人立ちをしているなら足裏が触れる床のほこりをこまめに掃除してあげることも大切です。

沐浴(入浴)はぬるま湯で

熱いお湯はかゆみを増幅させてしまうので、38~39度くらいのぬるま湯で沐浴(入浴)させましょう。

ベビーパウダーは使わない

ベビーパウダーを汗疹のできた患部にのせると、毛穴がふさがれてしまい、改善どころか悪化させかねないので注意が必要です。

手の爪を短く切る

患部をひっかいて悪化させないように、赤ちゃんの手の爪を短く切ってあげましょう。
また、赤ちゃんに触れるお母さん(お父さん)も、患部に刺激を与えないように手の爪を短く切っておくと良いでしょう。

赤ちゃんの汗疹の予防対策とは?


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汗疹が広がったり、再び発症したりすると大変ですが、対策を知っておけば予防できます。
汗疹の予防対策は次の5つとなりますのでできる範囲で実践してみて下さい。

・着るものを1枚少なくする
・衣類やオムツのゴムがきつくないかチェック
・汗をかいたら着替えさせる
・見えにくい場所の汗も放置しない
・汗を洗い流す

着るものを1枚少なくする

赤ちゃんは大人よりも体温が高く、暑がりなので着るものも大人より1枚少なくしましょう。
薄着をさせても汗をたくさんかいてしまうようなら、適度にエアコンを使いましょう。

衣類やオムツのゴムがきつくないかチェック

衣類はウエストや袖、靴下の履き口のゴムがきつくないか見てあげましょう。
ゴムのあたる部分に跡が付いていたら緩くしてあげた方が良いです。

オムツのギャザーもきつくないか接触部分の肌を見て、サイズも確認しましょう。

汗をかいたら着替えさせる

服が濡れるほど汗をかいていたら、汗を拭いて着替えさせましょう。
こまめに着替えさせるのが面倒なら、汗を吸収しやすく通気性の良い衣類を選びましょう。

見えにくい場所の汗も放置しない

ひざの裏、ひじの裏、首のしわ、手首・足首、足の付け根などに汗や汚れがないかチェックしてみて下さい。
汗や汚れは拭き取り、沐浴(入浴)の際には、それらの場所を指で広げて丁寧に洗い流します。

汗を洗い流す

赤ちゃんの肌は毎日洗い流しましょう。たくさん汗をかいた後にも洗い流してあげましょう。
ただし、石けんやボディソープを使うのは1日1回で充分です。

石けんなどを使ってごしごし洗いすぎると肌の水分が失われたり、肌を傷つけたりしてしまうので注意しましょう。

赤ちゃんの汗疹とそれ以外の皮膚病の見分け方とは?

見分け方のポイントは以下の3つです。

  1. 足の裏以外にも発疹しているか
  2. 汗をかきやすい場所か
  3. 赤い湿疹の状態はどうか

赤ちゃんの足の裏に汗疹ができた場合に間違えやすい皮膚病は、手足口病湿疹アトピー性皮膚炎などです。
前述の3つのポイントを押さえた上で、汗疹とそれらの病気との見分け方について具体的に見ていきましょう。

手足口病との見分け方

・足の裏以外にも発疹がありますか?
手や口の中にも発疹がある場合は手足口病が疑われます。
・熱はありますか?

手足口病の場合、3分の1位の確率で発熱があります。

汗疹以外の湿疹との見分け方

・発疹しているのは汗をかきやすい場所ですか?
発疹が汗をかきやすい場所でない場合、汗疹ではないかもしれません。
・赤い湿疹がじくじくしていませんか?

じくじくしたり化膿したりしている場合は、汗疹が悪化して他の皮膚病に感染しているおそれがあります。

アトピー性皮膚炎との見分け方

・発疹したのは初めてですか?
・どのくらい続いていますか?

アトピー性皮膚炎は、長期に渡って良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
赤ちゃんの場合、症状が2ヶ月以上続いていて、症状などを総合的に判断して初めてアトピーと診断されます。

まとめ

赤ちゃんの足の裏の汗疹(あせも)の治療法は、ステロイド剤(塗り薬)の外用と抗ヒスタミン剤(飲み薬)の内服が基本です。

薬についての注意点は、

・ステロイド剤…足の裏は薬の吸収が悪いため、強めの薬が処方されます。
・抗ヒスタミン剤…熱性けいれんを誘発するおそれのある薬に注意しましょう。

一方、生活上の注意点は

・汗をかいたままにしない

ということです。

万が一、「服用しない方が良い薬」にあげた薬が処方された場合は、飲ませるのをやめましょう。