足の裏の汗が凄くて、靴の中が湿っぽい
気にするとどんどん汗が出てくる気がする
足の裏の汗を止める方法を教えて!


Original update by : 写真 AC

急に足の裏から大量に汗が出るのって本当に困ります。

顔や手の汗のようにタオルで拭くことも出来ないし、蒸れて臭いも相当強烈なものになります。
飲み会が座敷だと、床に足跡が付かないかヒヤヒヤしますし、欠席しようか真剣に悩んでしまいますよね。

「何とかしなくちゃ!」と思いますが、気にすれば気にするほど、より大量の汗をかいてしまうことはありませんか?

今回は、急に足の裏に汗をかいてしまう原因と、汗を止める方法などについて解説していきます。

足の蒸れを軽減させる対策もご紹介していきますので、是非、参考にしてください。

急に足裏に汗をかく原因とは?

足の裏は汗腺が集中しているため、元々他の部位に比べて汗をかきやすい場所です。
人は、体温が上がってしまった時に汗をかいて体を冷やそうとしますから、夏の暑い日や運動した後に足の裏から汗をかくのは、いたって普通のことなのです。

しかし、“急に”、“足の裏だけに”、 “大量に”汗をかいてしまう場合は、あきらかに通常とは違います。

その原因として次の3つが考えられます。

1.  足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)
2. 精神性発汗
3. 更年期障害

1.足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)多汗症

汗がポタポタと垂れてしまうほど大量に出る場合は、まず多汗症を疑います。
多汗症は自律神経のバランスが崩れて、発汗をコントロールする交感神経からの刺激が過剰になってしまうことで起こると考えられています。

全身から大量の汗が出る「全身性多汗症」の他に、体の一部分からのみ汗が出る「局所性多汗症」があります。
足の裏に多汗の症状がでている場合は、「足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)」と呼ばれます。

多汗症は次の2つのタイプに分けることが出来ます。

続発性多汗症

次の4つの病気によって引き起こされる多汗症です。

・結核や悪性腫瘍(がん)などの発熱性の病気
・バセドウ病などの基礎代謝が上がる病気
・薬の副作用や化学物質の中毒
・脳梗塞、事故などによる脳や神経系のダメージ

原発性多汗症

病気が原因ではない多汗症で、主に緊張や興奮により交感神経が刺激されることで起こると言われており、「精神性発汗」と呼ばれています。(次の項で詳しくご説明します)

2.精神性発汗

精神性発汗は、ストレスや不安、緊張などのせいで、自律神経のバランスが崩れて、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかない状態の時に起こります。

日常的なストレスの他にも、

・季節の変わり目
・気温の変化
・環境の変化(職場・引っ越しなど)
・生活習慣の乱れ(不眠・運動不足など)

などの、ちょっとした不安要素でも発汗してしまうこともあります。

足に汗をかいてしまうかも・・・という「心配」もストレスとして加わりますので、より汗をかいてしまう悪循環に陥ってしまうのです。

3.更年期障害

更年期になるとホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れるので、汗をかきやすくなります。

「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状で、上半身から滝のような大汗をかくことが多いのですが、人によっては、足の裏大量に汗をかいてしまうことがあります。

足の裏の汗を止める治し方とは?

続発性多汗症の場合は、その元となる病気が治れば、同時に足の裏の汗も止まります。

精神性発汗などの足汗は、治療することで止めることが可能です。
治療法として、次の4つが挙げられます。

1. 塩化アルミニウムの塗り薬を使用する
2. 電流を流した水道水による電気治療
3. A型ボツリヌス菌の毒素の注射
4. 交感神経をアルコールでブロックする手術

1.塩化アルミニウムの塗り薬を使用する

塩化アルミニウムには、汗に含まれる水分や皮膚の細胞と結びついて、汗腺をふさぐ作用があります。

塩化アルミニウムを有効成分とする塗り薬を、足の裏に毎日塗りこむことで、汗腺に栓をして発汗を抑えることが出来るのです。

使用を始めてから数日~数週間で、効果が出てきます。

・メリット・・・副作用が軽い、手軽に治療を継続できる、年齢制限がない
・デメリット・・・効果が長続きしないため、通院が必要

費用は、1回の通院で1,000円前後ほどです。

2.電流を流した水道水による電気治療

多汗が気になる部分を水道水に浸し、その水に弱い電流を流す治療法で、「イオントフォレーシス」と呼ばれています。

水に電気を流すことで生じる“水素イオン”が、汗腺を小さくしてくれる効果があり、その結果、噴き出す汗の量が少なくなるのです。

一回の治療は20分程度で、週に1~2回の通院で、徐々に効果が現れます。

・メリット・・・手軽に治療できる、保険が適用される
・デメリット・・・足の裏と手のひら以外の部位には出来ない、効果が長続きしないため、通院が必要

費用は、1回の通院で1000円程です。

3.A型ボツリヌス菌の毒素の注射

美容外科でシワ取りにも使われている「A型ボツリヌス菌の毒素」を足の裏に注射する方法です。
ボツリヌス菌が作り出すタンパク質には、交感神経からの発汗指令をブロックする効果があります。

効果は治療後2~3日であらわれて、3~6ヶ月間持続します。

・メリット・・・効果の持続期間が長い
・デメリット・・・重度の脇の多汗症以外は保険適用外、非常に痛い

健康保険が適用されないため、医療機関によっては、10万円以上掛かる場合もあります。

4.交感神経をアルコールでブロックする手術

手汗や脇汗の場合、交感神経そのものを切除して完全に汗を止める「ETS手術」や「胸腔鏡下胸部(きょうくうきょうかきょうぶ)交感神経遮断術」が行えますが、足にはこの手術はできません。

その代わりに、腰椎の交感神経にアルコールを注入して交感神経をブロックする手術、「腰部交感神経節ブロック」を行います。

成功率90%以上と非常に安全性の高い手術ですが、効果は約5年と、永久ではありません。
また、足の裏の汗は止まりますが、代わりに他の部位から大量の汗をかいてしまうことがあります。
(代償性発汗)

・メリット・・・効果の持続が長い
・デメリット・・・代償性発汗という副作用がおこる、手術できる医師が少数、男性の場合射精障害を引き起こすことがある

保険が適用されれば、手術費用は6000円+入院費用と、リーズナブルではあります。
しかし、副作用が懸念されるため、医師からの説明をきちんと受けて、納得した上で行ってください。

足の蒸れを軽減させる対策とは?


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足の裏の汗で嫌なのは、「蒸れ」ですよね。
蒸れると嫌な臭いを発しますし水虫も心配ですから、まず、蒸れを軽減させる方法を考えましょう。

ここでは、今すぐ出来る「蒸れ防止対策」をご紹介していきます。

・同じ靴を2日以上続けて履かない
・履いた靴はしっかり乾かして保管する
・脱臭剤を使用する
・中敷きを活用する
・サイズが合っていて、ヒールの低い靴を履く

普段履きの靴は2,3足用意し、ローテーションさせます。

履き終わった靴は直ぐに靴箱にしまわず陰干しをして、しっかり乾かしましょう。
その時100円ショップなどで売っている脱臭剤を靴の中に入れておくと、臭い対策にもなります。

中敷きはクッション性よりも、「吸汗」「速乾」の性能を重視しましょう。
水洗い可能なものをお勧めします。

また、中敷きも靴と同様に数枚用意し、ローテーションして使います。

靴のサイズも非常に重要です。
サイズが合っていなかったり、ヒールの高い靴を履いていると、ストレスを感じます。
精神性発汗にストレスは禁物ですから、必ず試着してから購入しましょう。

靴下やストッキング

・蒸れにくい素材の靴下を選ぶ
・ストッキングはデオドラント効果のあるものを選ぶ
・靴下やストッキングはこまめに履き替える
・洗濯機に入れる前に下洗いする

靴下の素材選びが重要になります。
綿100%の靴下は吸収性に優れていますが、汗の発散性が低いので、綿とシルクやウール等天然素材の繊維との混紡製品を選ぶと良いでしょう。

ストッキングはデオドラント効果が高いものを選ぶようにします。
足の指と指の間にも汗が溜まりやすいので、出来れば「5本指」の靴下、ストッキングを選びましょう。

汗をかいてしまった時や、雨に濡れてしまった時は直ぐに履き替えます。

そのために「替え」の靴下やストッキングを用意しておきましょう。
脱いだ靴下はジップロックなどの袋に密閉します。

脱いだ靴下、ストッキングをそのまま洗濯機に入れてしまうのはNGです。
染みついた臭いや汚れは洗濯機だけでは完全に落ちないので、靴下専用の洗剤で下洗いする習慣を付けましょう。
お風呂に入った時についでに行えば、それ程大変ではありません。

足の制汗剤

足専用の制汗剤にもクリーム、スティック、ローション、スプレーなど色々な種類がありますので、場面に合わせて効果的に使用しても良いですね。

お風呂上がり、靴下を履く前、外出先で靴下を履き替える時、などに使用しますが、必ず清潔な状態で使って下さい。
外出先では、汗ふきシートなどで汗を拭き取ってから使用しましょう。

さらっとした状態にしたいのであれば、パウダー入りのものを使用するとより効果的です。

足のお手入れ

・足はしっかりよく洗う
・足の爪は伸ばさない

石鹸できめ細やかな泡を作り、足の甲や裏、指と指の間などを、しっかり丁寧に洗います。
女性はペディキュアなどのお洒落を楽しみたいかもしれませんが、足の爪は垢が溜まりやすいので、伸ばさずこまめに切るようにしましょう。

どれも「乾燥」と「清潔」がポイントとなります。
少し面倒くさいですが、確実に蒸れが軽減できますので、お試しください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

急に足の裏に汗をかく原因は、「足蹠多汗症」「精神性発汗」「更年期障害」などが考えられます。
自律神経がバランスを崩し、発汗をコントロールする交感神経と副交感神経の切替が上手に行えていない状況です。

足の裏の汗は、医療機関にて次の方法で治すことが可能です

・塩化アルミニウムの塗り薬を使用する
・電流を流した水道水による電気治療
・A型ボツリヌス菌の毒素の注射
・交感神経をアルコールでブロックする手術

どの方法にもメリットとデメリットがありますので、医師とよく相談してから治療を行いましょう。

足の蒸れを軽減させる対策のポイントは、「乾燥」と「清潔」です。

・同じ靴を2日履かない
・吸汗、速乾の中敷きを敷く
・靴下やストッキングはこまめに履き替える
・足はしっかり丁寧に洗う
・制汗剤を活用する

など、少し面倒くさいですが、確実に蒸れが軽減できますので、是非、お試しください。