顔から滴り落ちる程、汗をかいてしまって恥ずかしい

顔汗が恥ずかしいから多汗症を治したい!

顔面多汗症は何科で診てもらえるの?

 

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多汗症は他の人よりも大量に汗をかいてしまい、場合によっては日常生活にも支障をきたすほどの量の汗をかいてしまうという病気です。この多汗症が顔にだけ現れるという場合は「顔面多汗症」と言い、身体は何ともないのに顔にだけ滝のような汗をかいてしまうのです。

「顔」という最も隠せない部分に大量の汗をかいてしまうため、顔面多汗症に悩んでいる人はみなさん「恥ずかしい!」という思いでいっぱいです。中には鬱にまでなってしまう人もいる病気なのです。

今回は、どのような症状が多汗症と疑われるのか、さらに顔面多汗症はなぜ起こるのか、治す方法にはどういった方法があるのかについてまとめました。

顔面多汗症が疑われる症状とは?

 

多汗症と言うと身体中から汗が出ることを想像する人が多いでしょうが、実は身体の一部から大量に発汗する場合の方が多いのです。このように身体の一部から大量の汗が出てしまうことを「局所多汗症」と言い、その中でも顔汗が大量に出てしまう人のことを「顔面多汗症」と言います。

人間が汗をかく理由は3つあります。

  • 体温を下げるための温熱性発汗
  • 不安・緊張時などストレスを感じた時に出る精神性発汗
  • 唐辛子やカレーなど辛い物を食べた時に出る味覚性発汗

汗をかく原因として、以上の3つに当てはまる場合は単に汗をかきやすい体質であると考えられますが、多汗症の場合はこの3つに当てはまらないのに常に汗が止まらない、大量の汗が出てきてしまうという症状が出ます。

具体的に比べてみましょう。まず体質として汗かきである人が汗をかくのは「夏場(外気温が高い場合)」「運動後」といったように「身体が熱くなっているから」という原因がはっきりわかる状況で汗をかきます。

しかし多汗症の場合は「季節は関係ない」「リラックス状態」でも汗をかくといったように、原因が全く思いつかないのに汗をかいてしまうといった違いがあります。

ただし、原因が特定できる場合でも「シャワーを浴びた後かのように髪が濡れる、汗が滴り落ちる」といった異常な発汗量の場合は顔面多汗症が疑われます。

 

顔面多汗症の原因とは?

多汗症の原因として考えられるのは2つあります。それは

  • 別の病気が原因である続発性多汗症
  • はっきりとした原因がわからない原発性多汗症

の2つです。

まずは続発性多汗症から詳しく見てみましょう。これは身体が何か悪い病気にかかっている症状として多汗症になっている状態です。症状に「多汗」がある病気には以下のようなものがあります。

  • 結核やがん(悪性腫瘍)
  • バセドウ病
  • 脳梗塞または神経系の病気

結核・がん・バセドウ病というのは発症することによって体温が上がる、もしくは基礎代謝が上がるという症状があります。これによって脳が体温を下げようとして汗が大量に出てきてしまいます。この症状による汗は全身にかくことが多いです。

脳や神経系に病気がある場合は、汗腺の制御を行っている交感神経にダメージが行ってしまうことで上手く汗の量を調整できずに多汗になってしまう場合があります。こちらは局所的に発汗するといった症状が出ることが多いです。

次に原発性多汗症ですが、続発性多汗症とは違い原因となる病気はありません。さらに原発性多汗症による局所多汗症は、その原因が未だはっきりと解明されていません。精神的なものによる発汗、または遺伝によるものだと推測されています。

原発性多汗症が疑われる基準には下記のものがあります。

  • 25歳以下で発症した
  • 寝ている時は汗をかかない
  • 家族に多汗症の人がいる
  • 汗が酷いことで日常生活に支障が出ている

これらの項目に当てはまる人は原発性多汗症の可能性が高いです。

 

顔面多汗症に効果的な治療法とは?

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続発性多汗症の場合は、多汗の原因となっている病気を治療することが大切です。上記で挙げたような病気にかかっていないか健康診断を受けましょう。

もし健康診断で問題がなかったとすると、原発性多汗症の可能性があります。原発性多汗症は多汗の原因が特定されていないため、こちらも専門医師の診察を受けて治療する必要があります。多くの場合は皮膚科で受診でき、中には多汗症を専門にしている病院もあるため一度近くの病院を調べてみましょう。

治療方法は重症度によって異なりますが、まずは外用薬を顔につける、もしくは内服薬で様子を見るという治療になります。この方法で改善が見られない場合は違う薬を額に注入する、もしくは交感神経を遮断する手術を受けると言った方法があります。しかしどちらも保険が適用できず、手術をするといった場合は、何かしらの合併症が出る恐れがあるため余程重症な場合にのみ行う治療法です。

具体的な治療法がないため、病院へ行ってもすぐに汗を止められない可能性はありますが、現在は顔に使用できる制汗剤が発売されています。さらに胸の少し上部分を紐で圧迫すると、顔の汗を抑制できる、と言ったように顔汗対策にはいくつかの方法があります。これらの方法は多汗症の根本的な治療にはなりませんが、「顔汗が気になって余計に汗が吹き出してしまう」という人は一時的にでも汗を止めて、「周りの目を気にしてしまう」というストレスを無くしていきましょう。

まとめ

多汗症は全身に汗を大量にかくといった症状ではなく、むしろ体の一部から大量に発汗すると言った症状を訴えている人が多くいます。これを局所多汗症と言い、顔からの汗に悩んでいる人を「顔面多汗症」と言います。

多汗症の原因は、別の病気が原因である続発性多汗症と原因が解明されていない原発性多汗症の2種類があります。結核・がん・脳腫瘍といった重篤な病気にかかっている場合も、症状の1つに「多汗」があるため、汗が多いことに悩んでいるほかに身体のどこかに不調がある人はすぐに健康診断を受けましょう。続発性多汗症を治すには、多汗の原因となっている病気を治療する必要があります。

一方原発性多汗症は、未だに原因が解明されていません。精神的なストレス、もしくは家族からの遺伝が原因ではないかと推測されています。

まずは自分が多汗症であるかどうかという判断をするためにも、汗に悩まされている人は専門の医師に診てもらいましょう。多汗は多くの場合皮膚科で診てもらえますが、多汗症を専門にしている病院も出てきています。近くの病院に確認して診察をしてもらい、適切な治療を行って多汗症から脱却しましょう。